ANAグループの2024年 年始式における、グループCEOの芝田 浩二 ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長の念頭挨拶の骨子が公開されました。
『2024 年は躍動する年へ』
ANA グループの 2024 年の年始式にあたり、ご挨拶申し上げます。
周知の通り、元日には、石川県を震源とする大地震が発生し、また2日には羽田空港において航
空機の衝突事故が起きました。
地震、事故によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、負傷された方々、被災された
方々に心からのお見舞いを申し上げます。
昨年はコロナパンデミックの収束を契機とした社会・経済活動の正常化に伴い、移動を通した人
のつながり、物の流れを支える社会インフラとして、世界の航空業界は活力を取り戻すところとな
り、ANA グループの業績も堅調に推移しました。
空からはじまるヒト・モノ・コトの多様なつながりを創り、夢にあふれる未来に貢献するという、航空
事業の大切な役割と、それに携わることのありがたさを改めて認識するとともに、共に悩み、知恵
を出して多くの困難を乗り越えて来た皆さんの力に、重ねて感謝する次第です。
昨年、私たちは新しい ANA グループ経営ビジョンを掲げました。
ビジョンの具現化のためには、先ず皆さん一人一人が生き生きと、伸び伸びと、喜びとやりがい
を持って働き、そのワクワクがお客様の喜びにつながる好循環を作りあげることが大切です。
やりがいにあふれ、魅力ある職場作りは、自ら良くしていきたいという皆さん一人一人の思いから
始まります。それぞれの思いを声に出し、仲間と共に考え、一緒に行動に移して行きましょう。
足元では、依然として不安定な国際情勢、A320/321neo 型機のエンジン点検、そして人財不足な
ど様々な変動要素はありますが、それぞれの課題には一つ一つ適切に対応し、経営のかじ取り
をして参ります。
今年は、AirJapan ブランドによる国際線就航や NCA が ANA グループの仲間に加わるなど、新た
な成長に向けた挑戦が始まります。ANA グループ全体で、スピードをあげて成長軌道への回帰
を図っていきます。
昨年のメッセージでお伝えした通り、皆さん、そして多くのステークホルダーの支えのお陰で「跳
ねる」ことができました。
今年は、この「跳ね」をバネにして、安全運航の堅持と、基本品質にこだわり、足元を固め、2025
年以降の更なる成長に向けて挑戦する「躍動の年」にしたいと思っています。
世界中のグループ社員、みんなで力を合わせ、夢にあふれる ANA グループの未来に向かって一
緒に頑張って行きましょう。
以上
[写真 : 深澤 明(初日の出の太陽を浴びて上昇してゆくANAのボーイング787-8型機]