沖縄の那覇空港の隣接するMRO Japanの機体整備工場。この工場の見学ツアーをANAのウェブサイトから予約できることをご存知だろうか。
もうすぐ始まる夏休みに向けた特別プランもあるそうなので、ちょっとご紹介したいと思います。
その前に、MRO Japanの機体工場見学ツアーには、羽田空港などで実施されている他の格納庫見学ツアーとは明らかに違う点があります。
それは、未就学児でも見学できる!ということです。
他の機体工場見学は、小学生以上でないと見学できません。つまり、お子様連れのご家族が見学しようとしますと、未就学児がいらっしゃると家族全員での見学ができないのです。
ところが、MRO Japanでは、未就学児をお連れの場合でもご家族全員での見学が可能ですから、嬉しいですよね。
さらに、集合場所と解散場所は那覇空港で、専用のバスで往復してくれますので、移動も安心です。
さらにさらに、機体整備工場内なので、天気に左右されません。雨の日でも安心して見学ができます。
沖縄旅行の行程の中に、MRO Japanの機体整備工場見学ツアーを組み込む、なんてなかなかオツな旅になりそうですよ!!
機体整備工場の中は無柱空間となっています。これは東京スカイツリーにも採用されている〝トラス構造〟で造られているから実現できているのですが、サッカーコート1面分ぐらいの広大な空間に柱がない状態を目の当たりにするだけでも面白いと思います。
もちろん、実際に整備作業をされている整備士の真剣な眼差しやその作業風景を間近に見ることにより、さらにヒコーキへの興味が湧いてくるかもしれませんし、航空の安全についての意識も芽生えるかもしれません。
また、SNSへの投稿ができるのは1箇所からのアングルと決められてはいるものの、個人的に鑑賞するためのカメラでの撮影は許可されておりますので、マニアックなアングルから撮影を楽しむのもありです。
ただし、ツアーに同行してくれるMRO Japanのスタッフの方の注意点などをよく聞いて、ルールを守りながらの撮影を楽しみたいところです。
日本で唯一、機体塗装を実施できる工場を備えているMRO Japan。上の写真のように特別な空調システムを備えているからこその唯一無二の存在です。
特別塗装機だけでなく、重整備後の通常塗装まで、確かな技術と充実したファシリティで航空業界に大きな貢献をしていることも、体感できるのではないかと思います。
整備士一人ひとりが丁寧に作業しているのがよく分かります。安全運航の影にはこうした地道な作業の積み重ねがあることを知るだけでも、大きな価値があると思います。
見学ツアー中には整備士たちが使用する工具についての解説もたっぷりと聞くことができます。巨大で重い工具も実際に触ることができ、よりリアルな体験ができます。
また、鋼鉄製ではなく銅製のツールがありますが、この銅製のツールは何のためのものか?なぜ銅なのか?
是非とも実際の機体整備工場見学で丁寧な解説を聞いていただければと思います。
訓練用とはいえ実際の計器類を触ることができたり、ライフベストの膨らまし体験などもできます(ライフベストって膨らませると気化熱で冷たくなるんです)。
「沖縄で機体整備工場見学??」と思われる方もいると思いますが、これだけの貴重な体験を沖縄旅行の1行程に加えることで、より楽しくタメになる時間が増え、良き思い出として残るのではないでしょうか。
MRO Japanの機体工場見学ツアーはANAのウェブサイトのこちらのページから確認、予約ができます。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/theme/charterflight/mro_japan/
通常プランの平日水曜日〜金曜日に加えて、夏休み特別企画として〜子どもの夏休み自由研究プラン〜や9月の土日祝日限定では、ヒコーキ好きな方へ向けた特別プランも用意、写真撮影に多くの時間を割かれる予定だそうです。
詳しくは上に記したURLからご確認ください。
それではラストに、、
こちらのビニールハウスみたいなもの、機体整備工場の中で何のために作られているのでしょうか。
答えは、是非とも沖縄・那覇空港に隣接するMRO Japanの機体整備工場見学ツアーの中で、見つけください!!
[写真・文 : 深澤 明 @ Ace Photographer inc.]