JALは、千葉県浦安市にある東京ベイ東急ホテルと共に、空の旅の楽しみをホテルの客室でも味わえる新たな取り組みとして、退役する航空機機材の部品などを活用したコンセプトルーム「ウイングルーム」の提供を開始するにあたり、2022年4月27日に東京ベイ東急ホテル内にて発表会と内覧会を実施した。
「ウイングルーム」は、JALエンジニアリングの部品サービスセンターの整備士が構想から制作に至るまでを担当。 その中心人物がJALエンジニアリングの部品サービスセンター 企画グループ 主任の矢田貝 弦さんだ。退役した国内線用のボーイング777-300型機から取り外した普通席シートやサイドウォールパネルを中心に、廃材を利用したものを工夫して形にしている。普通席シートの下に敷かれているカーペットはボーイング777-200型機に使用予定だった新品のものを使用。さらにこだわりの雲型クッションは、ファーストクラスのシートに使用した皮を再利用している。またミールカートまであるため、まるでキャビンにいるような雰囲気満載。本物を使用していることでの臨場感たっぷりだ。
また、JALの国際線で提供されているアメニティを1泊に一つプレゼント。さらにオリジナル宿泊証明書までもらえるという嬉しい企画だ。
左手には海、前には公園の緑が見えて景観が抜群。部屋でのんびり過ごすには最高だ。[写真 : FUKAZAWA Akira]
話を今回の舞台である。東京ベイ東急ホテルに移すと、緊急事態宣言などで東京ディズニーリゾートが休園。そしてまん延防止措置などによる東京ディズニーリゾートの入場数制限などの影響をモロに受けた。
まさに、東京ディズニーリゾート依存からの脱却を迫られた。そこで、「ここにしかない」「ここでしか体験できない」「ここでしか食べられない」という3つの重要なファクターを掲げ模索していたところ、おりしもJALエンジニアリングが廃材活用ビジネスに着手していたタイミングと合致。双方の思惑が一致したことで、今回の「ウイングルーム」制作への動機となった。
それ以前から、人魚姫になった気分になれる「マーメイドルーム」やレストランのストロベリーフェアの開催に合わせて制作したデコレーションルームの「ストロベリールーム」などを制作、販売をして反響を呼び、コロナ禍での活路を見出しつつあった。
今回のJALとの企画から生まれた「ウイングルーム」も、まさに「ここにしかない」「ここでしか体験できない」ものとなっている。
「ウイングルーム」は 東京ベイ東急ホテル10階の1008号室。
いまのところ2023年4月25日までの販売期間となっている。
予約はこちらから
https://www.tokyuhotels.co.jp/tokyobay-h/information/87857/index.html