【JAL】教育事業・マーケティングリサーチ事業でCAのスキルを活かす新たな取り組み開始

JALは、強みである顧客基盤・ヒューマンスキルをドライバーに事業領域の拡大に取り組んでいる。今回、教育事業とマーケティングリサーチ事業において、客室乗務員による新たな取り組みを開始した。

【教育事業 : 人財派遣型サービスコンサルティング事業について】

JALグループの経験やノウハウを活かして展開している、人財育成をサポートする実践的な教育プログラム「JALビジネスキャリアサポート」において、2022年3月1日に労働者派遣事業許可(派13-315939)を取得したことから、新たに人財派遣のスキームを活用したサービスコンサルティング事業を開始する。

□ 事業概要

内容 としては企業、自治体対象のサービスに関するコンサルティング。講師となる客室乗務員が職場に出向き、共に働きながらコンサルティングを実施する。

・サービスレベルのチェックやモニタリングの実施、フィードバック

・職場調査に基づいた教育カリキュラムの策定と研修の実施

・新店舗開設のサービス品質向上支援

期間は数日から数か月など要望に応じて

【マーケティングリサーチ事業 : 「JAL キャビンアテンダントビジネスリサーチ」について】

客室乗務員の、国内外のお客さまの多様なニーズに合わせたサービス業務の経験、乗務を通じてさまざまな国へ訪問することで培ってきた豊かな知見・磨かれた感性を活かして、企業などのマーケティングリサーチを担う「JAL キャビンアテンダントビジネスリサーチ」を2022年4月1日より開始する。

マーケティングの対象は、国内または海外6都市の基地に所属する客室乗務員約7,000名。

□ プログラム概要

マーケティング対象 : 国内・海外 約7,000名の客室乗務員(国内約6,000名、海外約1,000名)

内容 :

・客室乗務員へのアンケート調査

商品やサービスに対して、お客さまのニーズ・対象層(年齢・居住地など)に適合する客室乗務員がアンケートに回答し、結果をフィードバックする。

・サンプリング(アンケート含む)

新商品や販売に力を入れたい商品など、客室乗務員が一定期間モニターを実施し、商品価値の向上や品質改善に有用なデータを提供。商品の認知度向上を主目的とした、アンケート無しのサンプリングも行う。

・グループインタビュー(座談会)

4〜6名の客室乗務員が実際に商品やサービスを使用・体験し、アンケートだけでは拾うことのできない消費者目線の「生の声」を伝える。さまざまなアングルからの幅広い意見アイデアを聴取可能。

・共同開発

コラボレーション商品・新商品の開発に向けて、客室乗務員が商品開発のサポートをする。フライトを通して培ったチームワーク・感度の高いアンテナから生まれる客室乗務員ならではのアイデアを提供する。

JALは、「未来人財を創る」「社会に役立つ価値を共に創る」をテーマに、各企業や自治体の皆さまの課題解決の一助となるよう、今後もマーケットのニーズに合った商品を展開して、教育事業の拡大を目指すとしている。

また、航空運送事業を通じて客室乗務員がこれまでに学び、培ってきた豊かな知識や経験をマーケティングリサーチに活用し、世界的評価の高い日本の製品や商品・サービスの更なる魅力度向上に貢献したい考えだ。

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