【成田空港】国際航空貨物累計取扱量7,000万トン達成 ! 記念式典を開催

成田国際空港は、1978年5月20日の開港以来、日本最大の航空物流拠点として国際航空貨物を取り扱っており、2022年4月14日に累計取扱量が7,000万トンに達した。

開港後、1,000万トンを達成したのは1991年7月。開港から実に12年8か月を要した。その後は折りからの航空貨物需要の増大につき、5,000万トン達成は4,000万トン達成から5年1か月後の2012年12月。6,000万トン達成は5,000万トン達成から4年10か月後の2017年10月。そして、この度の7,000万トン達成は6,000万トン達成から4年6か月で到達した。

この成田空港における国際航空貨物累計取扱量7,000万トン達成を記念して、2022年4月26日、成田空港内の第1ターミナル第1サテライトの10番バスゲート付近で、成田国際空港株式会社の田村 明比古代表取締役社長を主催者として記念式典を開催した。

主催者として挨拶を行う成田国際空港株式会社の田村 明比古代表取締役社長。[写真 : FUKAZAWA Akira]
「多様化する航空ニーズと国際物流の需要に的確に対応し、世界最高水準の安全性とサービスを提供する、日本最大の物流拠点としての価値を高めてゆく」と将来への方針を語る田村代表取締役社長。[写真 : FUKAZAWA Akira]
来賓として祝辞を述べる国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 原野 京太郎 成田国際空港長。世界や日本経済の大動脈である航空貨物の重要な拠点としての期待感を示した。[写真 : FUKAZAWA Akira]
来賓として祝辞を述べる財務省 東京税関 成田税関支署 馬場 義郎 支署長。2022年は税関の発足150周年にあたるとし、日本の貿易の健全な発展と安心・安全な社会の実現に大きな役割を果たしてゆくと語った。[写真 : FUKAZAWA Akira]
記念のくす玉開披を行った。写真左から、一般社団法人航空貨物運送協会(JAFA) 事務局次長 奥島 巌氏、株式会社ANA Cargo 常務取締役 オペレーション部門 総括 渡邉 圭二氏、国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長 原野 京太郎氏、成田国際空港株式会社 代表取締役社長 田村 明比古氏、財務省 東京税関 成田税関支署 支署長 馬場 義郎氏、CTOC議長 / 株式会社ANA Cargo 上席執行役員 成田ウェアハウスオペレーションセンター センター長 宮原 輝雄氏。左端は税関イメージキャラクター『カスタム君』、右端は成田空港公式キャラクター『クウタン』。[写真 : FUKAZAWA Akira]
国際航空貨物累計取扱量7,000トン達成を記念する貨物を、NH8402便シカゴ行きのANA Cargoのボーイング777-200F(JA77IF)へ搭載を行った。[写真 : FUKAZAWA Akira]

コロナ禍真っ只中の2011年には、成田空港の年間航空貨物取扱量の259万トンに達し、成田空港開港以来最高となっている。コロナ禍の前には医薬品がメインだった航空貨物が、テレワークによってPC関連製品などが増加。さらに巣篭もり需要で身体を鍛える人が続出。プロテインの輸入が増加した関係でシンガポールからの便などは、プロテインで埋め尽くされていたこともあったという。さらに、プラスチック製のストローなどを廃止するチェーン店などの関係で、紙のストローに使用されるクラフト紙の輸送が増加するなど、元々の医薬品に上乗せされる形でコロナ禍ならではの品々も増えてきている。

今後益々需要が高まりをみせると予想されている国際航空貨物。2024年度には第8貨物ビルの供用開始を予定している。日本最大の航空物流拠点としての成田空港の役割は大きい。それと同時に、ANA Cargoなど貨物輸送の担い手への期待感も大きい。[写真 : FUKAZAWA Akira]
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