【JTA】〈独自取材〉うちなーの翼 JTAで働くということ Vol.1

南西航空として1967年に誕生した日本トランスオーシャン航空 (JTA) は、沖縄生まれ沖縄育ちのスピリットが受け継がれている「うちなーの翼」として〝沖縄に一番必要とされるフルサービスキャリア〟を目指して飛び続けています。

JTAで働いている人たちが〝JTA IZM〟を胸に、どのような想いで業務されているのか。 Aviation Picks が迫ります。

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〝JTA IZM〟Data 001

山中 麻耶(やまなか まや)さん

客室乗務部 第1客室乗員室 キャビンリーダー

2018年4月入社

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【沖縄の人たちに恩返しができたら

愛知県出身の山中さん。

沖縄へ初めて来たのは高校時代の修学旅行だった。

「雨が降ってしまったんです。あーあ、せっかくの沖縄なのに雨だね、って友だちとタクシーの中で話をしていました」。

1日貸切のタクシーの中で、思わず口に出た、恨めしい雨のこと。

するとタクシーの運転手さんが

「雨はね、沖縄にとってとっても大切なものなんだよ」

と優しい口調で教えてくれた。

「雨が降らなければサンゴも野菜も育たない。台風だって、海の中を綺麗にしてくれる大事な役割があるんだよ」。

雨に対するマイナスなイメージが、少しずつプラスに変わっていった。

その時以来沖縄に魅せられた山中さんは、大学時代にも沖縄を頻繁に訪れるようになりました。その間にも沖縄の人たちに教えられたり助けられたりといろいろな経験を重ねるうちに

「沖縄の人たちに恩返しができたら」

と思うようになった。

【先任客室乗務員として】

山中さんは2022年10月、先任客室乗務員の資格を取得。現在は客室の責任者として乗務している。

「クルーが働きやすく、何でも言いやすい環境を目指しています。安全と隣り合わせである分、楽しかった!のみで終わるのではなく、クルーにとって何かひとつでも次のフライトで活かせるような学びがあれば、と意識して乗務しています」

と日々の心掛けを話してくれた。

一客室乗務員時代とはまた違った角度から機内を見渡すことの大切さを感じている。

コックピットクルー、整備士、地上係員の方々と客室の責任者としてやりとりしつつ、〝安全〟を確認しながらの業務は

「想像よりもはるかに奥が深い」

そうで、自らが動くだけでなく、周りの人の動きも見る立場であることで

より責任感を持って臨んでいる。

そして、お客さまについては

「一人ひとりしっかりと見るようにしています」。

山中さんはクルーで意見を出し合い、お客さまに快適にお過ごしいただくための環境づくりにも気を配っている。

【親しみやすさと温かさ】

山中さんに、JTAという会社の雰囲気を聞いてみた。

「親しみやすさと温かい雰囲気ですね」

と即答。

JTAの客室乗務員はいくつかのグループに分けれているものの、全体で300名弱という規模。なので、例えば山中さんのように沖縄県外から就職した人にもすぐに打ち解けてくれて仲良くなれる環境があった。

その雰囲気を実際のフライトでも活かしながら、ボーイング737-800型機での客室乗務員4人乗務でも良いチームワークでアットホームな雰囲気が出せており、それが〝JTA〟らしさの一つを担っている。

また、JTAの離島路線は、地元沖縄の皆さまにとっての「生活路線」としての役割と、観光地へと出向く「観光路線」としての2つの役割がある。

「生活路線」としては、仕事や通院などさまざまなケースがあるが、「観光路線」ではお客さまの方々の「ワクワク感」をそのままで帰りまで楽しんでもらいたいと思っている。

山中さん曰く、JTAは

「機内サービスだけではない、必要とされる沖縄のフルサービスキャリア」

としての使命感があると。

その想いを胸に〝指揮統率〟や〝リーダーシップ〟を意識しながら、お客さま一人ひとりが快適に過ごせるよう心がけて、山中さんは今日も日本の空を、うちなーの翼として飛び続けている。

[取材 写真 文 : 深澤 明 @ Ace Photographer inc.]

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